ウェブサイトを否定するメモ
( published: Mar. 30, 2003 / updated: Apr. 2, 2003 )
この文書について
- ウェブ上の文書のあり方についてのメモ。
- 出来る限り論拠を用意し、筋道立った文章を書くことを心がける。
- の協力を得ながら作成。
メモ
- ウェブ上では、自分の文書へも、他者の文書へも、リンクによって同じ様に移動出来る。
- リンクによる移動だけを見る限り、自分の文書と、他者の文書とは全く同質のものであるといえる。
- その意味では、自分のドメイン上の文書達を特別視して、「ウェブサイト」として囲い込む必要は無い。
- 「作者が同じ」「ドメインが同じ」以上の関連性の無い文書達を「サイトマップ」によって結びつける行為は、果たして有用か。恐らく「関連文書へのリンク」の方が有用性では上であろう。
- 「ナビゲーション」が無く、関連する他の文書へのリンクだけが存在する文書群を考える。この文書群は一般的な意味での「ウェブサイト」とは呼べないが、ウェブの一端を構成しているという意味では有用である。
- 重要なのは文書の内容である。文書の内容を犠牲にしてまで、ナビゲーション提供に労力を払う必要はあるだろうか。
- 閲覧者はしばしば、「ウェブサイト」におけるナビゲーションを使わず、ウェブブラウザの機能を使う。例えば、索引からある文書を開き、その後索引に戻る際、文書内にある索引へのリンクではなく、ブラウザの「戻る」ボタンを使うといった様に。
- 閲覧者はしばしば、「ウェブサイト」内の文書を探すのに、ナビゲーションではなく、検索エンジンを経由して目的の文書を探し当てる。
- ウェブ全体を対象にした「サイトマップ」というものは存在しないが、関連リンクを辿ったり、検索エンジンを利用したりすることで、目的の文書を探し当てることが出来る。
- ブラウザの機能は、一度使ってしまえば途中で操作方法が変化することは無いので、どんなウェブサイトでも使うことは可能である。
- 検索エンジンの操作方法も、途中で変わることが無いので、一度覚えてしまえば事足りる。
- 「ウェブサイト」における「ナビゲーション」は、文書間の構造によって、色々と形が変わる。これは「ウェブサイト」ごとに「ナビゲーション」の仕組みをいちいち覚えなければならないことを意味する。
- 「ウェブサイト」を一つの「ツリー」とみなし、その「枝」の間を行き来するような「ナビゲーション」がしばしば存在する。しかしこの「ナビゲーション」を使うより、外部の検索エンジンを使った方がしばしば早く目標に辿り着く。
参考記事
- フレームを普及させるサイト
- 「効果的なナビゲーションを実現するため、積極的にフレームを使いましょう」という話らしい。「ナビゲーション」そのものを否定する道を提示する、この文書の立場からだと評価は低くなる。しかし、他の立場(テーブルやCSSの使用)を否定する理由も述べているので、興味深い記事。
- frame・去りゆく技術
- フレーム機能に対する否定的な意見。
- ウェブオーサリングの常識・非常識
- ウェブ文書作成全般について。
- ウェブデザイン - 美学 -
- 文書とハイパーリンクのあり方について。
- プロローグ・HTMLって何だ
- 「ハイパーテキスト」の原理から説明を行っている。
ナビゲーション
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