テーブルレイアウトについて

( published: Jul. 30, 2003 )

テーブルを表に使うのは邪道

HTMLにおけるテーブルは、 Text-based Almighty Block-Layout Environment (テキストベースの万能なブロック型レイアウト環境) の略であり、レイアウトの為に使うのが本来の用法です。 表を組む為というのは後付の理由に過ぎません。

テーブル誕生の経緯

テーブルの仕様は、1997年1月勧告のHTML3.2で纏められ、 同年12月勧告のHTML4.0によって完成をみましたが、 実際にはそれよりも早くNetscape Navigatorをはじめとする視覚系ブラウザが実装を行っていました。 これらのブラウザでの仕様では、表を作るための機能(列単位のデータ管理)があまりにも貧弱で、逆にレイアウトの為の機能(セル内での位置揃えやセルの結合など)が非常に充実していました。 これは、ブラウザ制作者が表の作成ではなく、レイアウトの為にテーブルの仕様を決めたからと考えられています。 実際、これらのブラウザを開発した会社のサイトではテーブルを多用し、段組やマージン確保などのレイアウトを実現しています。 また、デフォルトで罫線を描かないという仕様も、ブラウザ制作者が表の作成を想定してテーブルの仕様を考えていない、即ち、レイアウトこそ本来の使い方と考えていることの裏付けであると考えることが出来ます。

結論

この様に、HTMLにおいてテーブルで表を組むのは、 本来の使い方に反するもので、決して薦められるものではありません。 逆に、段組やマージン確保などのレイアウトの為に使うことこそ本来の使い方であり、 文書作成者に薦められるべきことでもあります。

関連記事


ナビゲーション


この文書について

H-man AND NOW
作:Nishino Tatami (ainosato@vc-net.ne.jp)