Semi-long Communication:箇条書き太郎

(published: Mar. 17, 2001 / completed: Mar. 19, 2001)


第1章:箇条書きから産まれた箇条書き太郎

昔々、あるところにおじいさんとおばあさんが住んでいました。 おじいさんは山へ柴刈りに、おばあさんは川へ洗濯に行きました。

おばあさんが川で洗濯をしていると、 川上から大きな箇条書きがどんぶらこ、 どんぶらこと流れてきました。 驚いたおばあさんは箇条書きを拾い上げて家に帰りました。

「おじいさん、今日川で洗濯していたら、 こんな大きな箇条書きを拾いましたよ」

せんたくいた
たらい
せんたくもの

「それじゃ早速、マークアップしてみようかね」 おじいさんはそういいながら箇条書きのマークアップを始めました。

「まず、箇条書きの各項目をliタグで示そう」

<li>せんたくいた</li>
<li>たらい</li>
<li>せんたくもの</li>

「そしてulタグを使って全体が箇条書きであることを示すんだ」

<ul>
 <li>せんたくいた</li>
 <li>たらい</li>
 <li>せんたくもの</li>
</ul>

「さあ、これで箇条書きのマークアップが完了だ」 そうおじいさんが言った途端、 箇条書きの中から可愛らしい赤ん坊の男の子が産まれました。

「おじいさん、箇条書きの中から赤ん坊が産まれましたよ」おばあさんは大喜びです。

「箇条書きから産まれた男の子だから、箇条書き太郎と名づけよう」 おじいさんも喜びながら言いました。

こうしておじいさんとおばあさんと箇条書き太郎との3人暮らしが始まったのでした。

第2章:箇条書き太郎と3匹のお供

箇条書き太郎はおじいさんとおばあさんによってすくすくと育ってゆきました。

ある日、箇条書き太郎は言いました。 「おじいさん、おばあさん、 ぼくは鬼が島の鬼を懲らしめに行きます」

それを聞いたおじいさんは武器として刀や弓矢を、 おばあさんはお弁当としてきびだんごを箇条書き太郎に持たせました。

こうして鬼退治に出発した箇条書き太郎は、 途中で犬と猿の2匹をお供に加え、鬼が島を目指しました。

こうして旅を続ける箇条書き太郎達の前に、順序付き箇条書きが現れました。

「箇条書き太郎さま、どうか私をマークアップして下さい」

まず犬がお供に加わった
次に猿がお供に加わった
そして順序付き箇条書きがお供に加わった

「鬼が島の鬼退治のお供をするなら、マークアップをしてあげましょう」 箇条書き太郎は言いました。

「はい、喜んでお供をします」順序付き箇条書きは言いました。

そして箇条書き太郎はマークアップを始めました。 「まず各項目をliタグで示しましょう」

<li>まず犬がお供に加わった</li>
<li>次に猿がお供に加わった</li>
<li>そして順序付き箇条書きがお供に加わった</li>

「今度はolタグを使って、 これが順序付きの箇条書きであることを示すのです」

<ol>
 <li>まず犬がお供に加わった</li>
 <li>次に猿がお供に加わった</li>
 <li>そして順序付き箇条書きがお供に加わった</li>
</ol>

「さあ、これでマークアップの完了ですよ」

「ありがとうございます、すっかり元気になりました。 約束通り、鬼が島の鬼退治のお供をいたしましょう」

こうして箇条書き太郎は犬、猿、そして順序付き箇条書きをお供に加え、 鬼が島へと向かったのでした。

第3章:箇条書き太郎の鬼退治

箇条書き太郎達は舟を使って鬼が島に上陸しました。 鬼が島では3人の鬼が待ち構えていました。

「おれは赤鬼、とっても力持ちなのだ」赤い鬼は言いました。

「おれは青鬼、金棒を自在に操れるぜ」青い鬼は言いました。

「おれは黄鬼、酒の飲み比べなら誰にも負けないぞ」黄色い鬼は言いました。

しかし箇条書き太郎達は決して恐れません。 「よし、鬼達の特徴を定義型箇条書きにするぞ」箇条書き太郎は言いました。

まず犬が鬼達の特徴をまとめました。

赤鬼
 とても力持ちな鬼
青鬼
 金棒を自在に操る鬼
黄鬼
 大酒飲みの鬼

次に猿が定義語である鬼達の名前をdtタグで示しました。

<dt>赤鬼</dt>
 とても力持ちな鬼
<dt>青鬼</dt>
 金棒を自在に操る鬼
<dt>黄鬼</dt>
 大酒飲みの鬼

更に順序付き箇条書きが定義文である鬼達の特徴をddタグで示しました。

<dt>赤鬼</dt>
 <dd>とても力持ちな鬼</dd>
<dt>青鬼</dt>
 <dd>金棒を自在に操る鬼</dd>
<dt>黄鬼</dt>
 <dd>大酒飲みの鬼</dd>

最後に箇条書き太郎はdlタグを使って、 これが定義型箇条書きであることを示しました。

<dl>
 <dt>赤鬼</dt>
  <dd>とても力持ちな鬼</dd>
 <dt>青鬼</dt>
  <dd>金棒を自在に操る鬼</dd>
 <dt>黄鬼</dt>
  <dd>大酒飲みの鬼</dd>
</dl>

「さあ、これでマークアップの完了だ」箇条書き太郎は言いました。

「何と見事なマークアップ、恐れ入りました」鬼達は遂に降参し、宝物を差し出しました。

箇条書き太郎達は沢山の宝物を持っておじいさんとおばあさんの待つ家に帰りました。 宝物の中身は、箇条書きについてのまとめでした。

こうしておじいさんとおばあさん、 そして箇条書き太郎達はいつまでも幸せに暮らしたということです。

おわり


(Mar. 17, 2001分に戻る[p]) (Short Communication目次[s]) (総合索引[t])


H-man AND NOW
作:Nishino Tatami (ainosato@vc-net.ne.jp)