クロスワードデスマッチ・ルール説明

(published: Dec. 21, 2000 / modified: Oct. 1, 2002)


これは私が参加している札幌ニコリストで遊ばれているオリジナルゲーム クロスワードデスマッチについての説明です。


必要なもの

クロスワードデスマッチ用紙: 人数分
紙の上半分に11マス×11マスの枠のあるもの。
サンプル(テキスト版)
筆記用具: 人数分
間違ったときの為に、消しゴムは1人1個は必要
キッチンタイマー: 1個
30秒を正確に計れるものなら何でも良い。 ストップウォッチや砂時計よりは時間でアラームの鳴るタイマーの方が良い。

あれば便利なもの

国語辞典: 1冊
判定用。

遊び方

はじめに

参加者は輪になって座り、一人につき一枚用紙を配る。

タイムキーパー(以下TK)の合図で自分の手元にある用紙に 7文字〜11文字の単語を1ツだけ埋める。 タテヨコどちらでも良い。 文字はカタカナに統一すると良い。

   あ  い  う  え  お  か  き  く  け  こ  さ
 ┌─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┐
A│  │  │バ│ー│ゲ│ン│セ│ー│ル│  │  │
 ├─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┤
B│  │  │  │  │  │  │  │  │  │  │  │
 ├─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┤
C│  │  │  │  │  │  │  │  │  │  │  │

図1:A段にバーゲンセール(7文字)を入れた場合

次に挙げるようなマスを黒マスにする。

黒マスはキチンと塗りつぶすこと。 バツ印や斜線だと文字に間違われる場合がある。

   あ  い  う  え  お  か  き  く  け  こ  さ
 ┌─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┐
A│  │1│バ│ー│ゲ│ン│セ│ー│ル│1│  │
 ├─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┤
B│  │  │  │2│  │2│  │2│  │  │  │
 ├─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┤
C│  │  │  │  │  │  │  │  │  │  │  │

図2:数字「1」の書かれたマスは条件1によって、 数字「2」の書かれたマスは条件2によって黒マスになる。

下の単語表に自分の埋めた単語と自分の署名を書く。 書く単語は意味を分かりやすくする為に漢字ひらがな混じりで書いても良い。

│  │  │  │  │  │  │  │  │  │  │  │
└─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┘
┌────────────┬─────┬────────────┬─────┐
│      単        語      │  氏  名  │      単        語      │  氏  名  │
├────────────┼─────┼────────────┼─────┤
│バーゲンセール          │Hマン     │                        │          │
│                        │          │                        │          │

図3:単語表に単語と署名を書く。

戦闘開始

間違っていないかどうか右隣の人に確かめてもらってから、 用紙は自分の前に伏せておく。 人数が多いほど混乱するので、 用紙を回すときはTKの合図で一斉に行うと良い。

TKの合図で用紙を伏せたまま左隣の人に渡す。

TKは全員の前に用紙が回ったのを確認してから開始を告げる。 参加者は開始と同時に用紙を表に向ける。

単語を入れる

30秒以内に入っている単語に絡めて3文字以上の単語を一ツ埋める。 黒マス塗りや単語表への書きこみは時間内にやらなくてもよい。

   あ  い  う  え  お  か  き  く  け  こ  さ
 ┌─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┐
A│  │■│バ│ー│ゲ│ン│セ│ー│ル│■│  │
 ├─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┤
B│  │  │  │■│レ│■│  │■│  │  │  │
 ├─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┤
C│  │  │  │  │ン│  │  │  │  │  │  │
 ├─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┤
D│  │  │  │  │デ│  │  │  │  │  │  │
 ├─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┤
E│  │  │  │  │  │  │  │  │  │  │  │
 ├─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┤
F│  │  │  │  │  │  │  │  │  │  │  │

図4:タテに「ゲレンデ」と入れたところ。

黒マスを塗る

タイムアップ後に次に当てはまる黒マスを埋める。

  1. 単語の前後のマス
  2. 「ン」および「ー」の直前が盤面の端や黒マスの場合、その直後のマス
   あ  い  う  え  お  か  き  く  け  こ  さ
 ┌─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┐
A│  │■│バ│ー│ゲ│ン│セ│ー│ル│■│  │
 ├─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┤
B│  │  │  │■│レ│■│  │■│  │  │  │
 ├─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┤
C│  │  │  │  │ン│  │  │  │  │  │  │
 ├─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┤
D│  │  │  │  │デ│  │  │  │  │  │  │
 ├─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┤
E│  │  │  │  │3│  │  │  │  │  │  │
 ├─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┤
F│  │  │  │  │  │  │  │  │  │  │  │

図5:この場合は数字「3」の入ったマスだけが黒マスになる。

   あ  い  う  え  お  か  き  く  け  こ  さ
 ┌─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┐
A│  │■│バ│ー│ゲ│ン│セ│ー│ル│■│  │
 ├─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┤
B│  │  │  │■│レ│■│  │■│  │  │  │
 ├─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┤
C│  │4│ト│レ│ン│チ│コ│ー│ト│4│  │
 ├─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┤
D│  │  │  │  │デ│  │  │5│  │  │  │
 ├─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┤
E│  │  │  │  │■│  │  │  │  │  │  │
 ├─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┤
F│  │  │  │  │  │  │  │  │  │  │  │

図6:その次の局面の図。 条件1によって数字「4」の入ったマスが、 条件2によって数字「5」の入ったマスが黒マスになる。

単語表への記入

単語表に先の署名の下にその回単語と署名を入れる。

┌────────────┬─────┬────────────┬─────┐
│      単        語      │  氏  名  │      単        語      │  氏  名  │
├────────────┼─────┼────────────┼─────┤
│バーゲンセール          │Hマン     │                        │          │
│ゲレンデ                │殺人鬼    │                        │          │
│                        │          │                        │          │

図7:前の人に続いて単語と署名を入れたところ

単語のチェック

間違っていないかどうか右隣の人に確認してもらってから、 用紙は自分の前に伏せておく。 この時点で問題が生じた場合は確認者に任されるが、 判断できない場合は全員で確認、あるいは辞書で確認する。

こうなると負け

以下に当てはまる場合は失格。 その時自分の持っていた用紙を持って、輪から抜けること。 その際、用紙に自分の署名と何人目の脱落者かを示す番号を書くと順位付けの参考になる。

確定について

確定とは黒マスあるいは盤面の端に挟まれた 長さ2以上のマスの列に隙間無く文字が埋まっていること。 1マスでも空いているうちは特例を除き、どんな変な文字列になっていてもよい。

 ┌─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┐
A│  │■│バ│ー│ゲ│ン│セ│ー│ル│■│  │
 ├─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┤
B│  │  │ス│■│レ│■│イ│■│  │  │  │
 ├─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┤
C│  │■│ト│レ│ン│チ│コ│ー│ト│■│  │
 ├─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┤
D│  │  │■│  │デ│ー│ウ│■│  │  │  │
 ├─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┤
E│  │  │  │  │■│ズ│■│  │  │  │  │
 ├─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┤
F│  │  │  │  │  │■│  │  │  │  │  │

図8:D段に「(白マス)デーウ」という文字列があるが、 確定はしていないので大丈夫。

   あ  い  う  え  お  か  き  く  け  こ  さ
 ┌─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┐
A│  │■│バ│ー│ゲ│ン│セ│ー│ル│■│  │
 ├─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┤
B│  │  │ス│■│レ│■│イ│■│  │  │  │
 ├─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┤
C│  │■│ト│レ│ン│チ│コ│ー│ト│■│  │
 ├─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┤
D│  │  │■│モ│デ│ー│ウ│■│  │  │  │
 ├─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┤
E│  │  │  │ン│■│ズ│■│  │  │  │  │
 ├─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┤
F│  │  │  │■│  │■│  │  │  │  │  │

図9:その後え列に「レモン」と入れると、 D段に「モデーウ」という文字列が確定するが、 名詞ではないので失格になる。

その後の展開

用紙を裏返して左隣の人に回す。 以後、単語の記入、黒マスの追加、単語表への記入、チェック、用紙の移動を繰り返す。 最後まで生き残った人が勝ち。

抜けた人は他の人のチェックを手伝うようにすると、 ヒマにならずにゲームに参加できる。

よくある質問

Q. 終盤になって単語を埋められない盤面が回ってきました。

A. 前の人が一枚上手だったと思って諦めましょう。

Q. 回ってきた盤面が既に破綻していました。

A. チェックミスを遡る必要はありません。そのまま続けてください。 破綻したところに印をつけてそれ以外の場所のチェックをするようにして下さい。

Q. 単語を入れたとき、別の単語が確定しました。

A. 確定した単語が認められれば、そのままゲームに残ることが出来ます。 その際、確定した単語も単語表に記入しておきましょう。

Q. 負けになる条件には根拠があるのでしょうか。

はい。殆どのルールはクロスワード製作の指針の一ツであるクロスワード三原則

  1. 黒マスが縦横に連続してはいけない。
  2. 黒マスが盤面を分断してはいけない。 ちなみに黒マスで分断された区画をシマという。
  3. 入る単語は原則として普通名詞とする。 固有名詞や動詞などを入れてはいけない。

が元になっています。

「ン」「ー」の連続についての規則は、 余計文字クロス推理クロスなどの 盤面を構成してゆくタイプのパズルにおける限定事項を受けて付けたものです。

Q. 違う盤面に同じ言葉が入っても良いですか。

はい。勿論認められます。 それどころか最初の一周で同じ単語を入れようとする人がいるぐらいです。

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作:Nishino Tatami (ainosato@vc-net.ne.jp)