( published: Aug. 27, 2003 / modified: Sep. 12, 2003 )
人に優しいCG系サイト診断 における質問項目についての覚え書き。
項目の作成者が想定した「正解」が必ずしも正解とは思えないものがいくつかある。逆に、「正解」が不具合を起こしてしまう例もいくつかある模様。
【6】IMGタグでは必ずwidthとheightを指定している。
ISO-HTMLではwidth/height属性が無かったことにされているのですが。
文書のレンダリングに支障が現れるほど大きな画像は、a要素で参照させるようにした方が良いかも。
【7】リンクミスや画像のURLミスがある。
参照先が勝手にコンテンツを削除した結果、デッドリンクになった場合もあるのですが。
【10】画面解像度800*600ピクセルでも、横スクロールなしで見られる。
縦幅が横スクロールに影響するかどうかはさておき。
解像度よりも、コンテンツ幅を固定しているか否かの方が本質的なので、この項目は不適切かも。取り敢えず横幅600ピクセルだろうが400ピクセルだろうが、幅固定していたら不正解という方向で。
【11】画面の大きさに合わせて自動でスクロールバーが表示されるようになっている。
「はい」が正解らしいが、横幅を狭めると横スクロールバーが出る場合と混同しそうなので、あまりよくない設問かも。
フレームを使って、スクロール不可能な画面を作るのを禁止しているらしいが、そもそもフレーム自体否定する方向で。
【12】IE(もしくはNN)でしか正常に表示できないように作られている。
Operaのことは完全無視らしい…というか2000/09/15時点ではまだ普及していなかったか。
「クロスブラウザ」はその場では有効な場合があるかも知れませんが、将来まで効果があるとはとても思えません。
【14】フォントサイズや行間などに気を使って文字を読みやすくしている。
文書の読みやすさへの拝領ははUAがすべきことで、文書作成者がすべきことではないのでは。
取り敢えず「デフォルトスタイルだと文字幅が詰まっていて読みづらいので、必ず対策をしなければならない」という態度には断固反対。
【18】展示画像にはサムネイルをつけている。
■■■■といった記号が並んでいてもなんのこっちゃって感じです
、というのは論外としても、別にちゃんとしたコメントさえあれば、文字だけのリンクでも良い気が。
というか細切れでどんな絵か分からないサムネイルだけの文書が、巨大な絵とコメントだけの文書にリンクしているという構造は、画像をダウンロードして見る側には不便です。
【23】展示画像にスライドリンク(前に、とか次へ)が付いている。
画像へ直接リンクしている場合は「スライドリンク」は置けない筈。
というか単に「前へ」「次へ」というだけのリンクは、何を基準にして前/次なのかが分からないので断固反対。
【25】サイトの推奨環境(画面解像度や文字サイズ等)を明記している。
「いいえ」が正解と思っていたのだが。
取り敢えず推奨環境を想定しているという時点で0点の筈。
【29】TOPページのファイルサイズ(画像やHTML、MIDIなど全てのファイルサイズの合計)が100KB以上ある。
TOPページ
ではなく、内部コンテンツから読まれる場合もあるのですが。
取り敢えず単なる飾り目的の画像やマルチメディアは否定する方向で。
【30】サムネイルのファイルサイズは1つ5KB以内である(サムネイルがない人は「いいえ」)。
サムネイルが無いのも不正解というのが一番の問題。
【31】常に表示時間を考えてページを作成している。
別に軽くすれば良いというものでもないのですが。
一つにまとまっているべき文書を無意味に別々のファイルに細切れにするのには断固反対。
【34】更新するたびに、ネットに接続してきちんとサイトの表示確認をしている。
毎回表示確認をしなくても、正しいHTMLを書いていれば問題は起こらない筈なのですが。ケアレスミスは検証サービスで対処する方向で。
取り敢えずブラウザでの表示結果を見ながら見栄えの調整をするというやり方は非常に効率が悪いので、それを推薦するのには反対。
【35】モニタの画面解像度を変えて(800*600、1024*768など)サイトの表示確認をしている。
これも表示確認をしなくても良い様に、融通の利く文書を作成するというやり方で解決できる。
【36】IEでもNNでもサイトの表示確認をしている。
というか表示確認
云々の項目多すぎ。
【39】相互リンク先のサイトには必ずコメントをつけている。
むしろ相互リンク自体否定する方向で。
文書の内容に関連することへのリンクならいくらでもコメントを付けられるのですが。
指南といっても、ここで考えている基準は主観に基づいた単なる一基準に過ぎず、これが絶対の基準だというつもりは毛頭ありませんし、押しつけるつもりもありません、とはいうもののここまで来ると単なる逃げとしか思えない。
http://www.oekaki.net/cgi/sindan/index.html を HTML4.01 Transitional としてチェックしました。
135個のエラーがありました。このHTMLは 84点です。タグが 26種類 577組使われています。文字コードは Shift JIS のようです。