バリッドちゃん

( published: Oct. 25, 2001 / updated: Jul. 26, 2004 )



最近の更新


プロローグ

バリッドちゃん(本名:バリティア・バリデータ・バリトゥス / Validtia Validata Validtus ) は、W3Cランドから留学にやってきた女の子です。

バリッドちゃんが住むことになった街、JISタウンには、 「ほーむぺーじ」と呼ばれる謎の物体が潜んでおり、 怪事件を引き起こしては街の人々を困らせていました。 「ほーむぺーじ」の力の源は、随所に施された「不思議マークアップ」です。 バリッドちゃんだけが、「ほーむぺーじ」達に適切なマークアップを施し、 安全な「ウェブサイト」に出来るのです。

ISO子ちゃんやリントくん、そして多くの友達の協力を得て、 バリッドちゃんは次々と「ほーむぺーじ」を「マークアップ」していきます。 その一方で、「ほーむぺーじ」の力を利用して混乱を引き起こそうとする者達が暗躍を始めます。

果たして、バリッドちゃんはJISタウン、そして世界全体に正しいHTMLを広めることが出来るのでしょうか。


バリッドちゃんとは

W3Cランドの王女であるバリッドちゃんは、 王族のしきたりにより、 1年間身分を隠しての海外留学をすることになりました。 一般市民と触れ合うことで人々の心を理解できるようにするのが目的です。

バリッドちゃんに限らずW3Cランドの国民は、 他の国の人々には無い「マークアップ」という能力を持っています。 この能力は、1万年以上昔に起きたといわれる「ほーむぺーじ」最終戦争を封じた 「W3C子」から引き継がれたものといわれています。 しかし混乱を引き起こす恐れがあるという理由で国外での「マークアップ」は禁じられており、 その為W3Cランドの国民以外でこの力の存在を知る者は殆ど皆無です。

バリッドちゃんが留学先に選んだのは、 W3Cランドから海を隔てて広がるJISタウンです。 しかしこのJISタウンが「ほーむぺーじ」の巣窟となっていたことは、 バリッドちゃんがやって来てから分かったことでした。 また「ほーむぺーじ」達の引き起こす異常現象が小規模であったこともあって、 調査や対策が遅れ、 それがタグ軍団の暗躍を進める結果となりました。


バリッドちゃん図解

バリッドちゃん図解

1. V-アンテナ
「不思議マークアップ」が施された「ほーむぺーじ」を「マークアップ」するときに出現。 これにより、「ほーむぺーじ」の内部構造、「ソース」を見抜き、 「マークアップ」出来る様になる。
2. V-ブロンド
「バリッド・ブロンド」の略称で、美しい色合いが特徴。
3. 普段着
「バリッド・イエロー」と「バリッド・ホワイト」のツートーンが基本。 これに「バリッド・レッド」や「W3Cブルー」をアクセントに加えることも。
4. Tidyベア
人語を理解する熊。 鮮やかな「W3Cブルー」が特徴的。

関連画像

関連画像:WorkPad使用

関連画像: 他サイトの作品

バリッドちゃん、ISO子ちゃん、そして箇条書き太郎
バリッドちゃんとISO子ちゃん・fogal風 < 畫廊モトタナカ
メメリー・ミッカー < 畫廊モトタナカ
まきかずひこさん提供。
ISO子(初期版)
Piroさん提供。

ISO 子ちゃんは「おっとりしているが、案外大ざっぱで男性的な性格」という方向でした ――って、僕もてっきり お嬢+ ISO ゆずりの厳格さで正確キッツぅというキャラだと思ってたですよ。

バリッドちゃんwithチディベア
ISO子ちゃん(バリッドちゃんとペアルック)
チディベアに足かけを食らうISO子ちゃん
膝立ちで抱き合うバリッドちゃんとISO子ちゃん
膝立ちで抱き合うバリッドちゃんとISO子ちゃん(文字無し版)
ベッドで和むバリッドちゃんとISO子ちゃん
ミクス・ケンガー
プレスクールバリッドちゃん&ISO子ちゃん
プレスクールバリッドちゃん&ISO子ちゃん(Nishinoによる修正版)
ブレクスルー三姉妹
着替え中バリッドちゃん
白ISO子ちゃんと黒バリッドちゃん
椅子に跨るバリッドちゃん
白ISO子ちゃんと黒バリッドちゃんその2
Maroさん提供。
留学生は W3C ランドのおひめさま
ISO家令嬢は黄色と緑がお好き
デニムショップのマネキンガール
Inugamixさん提供。
白タイツバリッドちゃん
ベージュタイツバリッドちゃん
レオタードISO子ちゃん
座りこむミクス・ケンガー
くわQさん提供。
みくすたん!
ちるくるさん提供。

「ほーむぺーじ」について

「ほーむぺーじ」とは、JISタウンに現れて異常現象を引き起こす物体の総称です。 その形は不定で、球体や立方体などの単純なものから、人型をしたものまで様々です。

バリッドちゃんの時代の1万年以上も昔、 世界は空高くに架けられた蜘蛛の巣状の網、略してウェブで結ばれていました。 ウェブは情報伝達だけでなく、現実の物の運送にも広く使われていました。 そのウェブ上で輸送されるもの達を人々は「ウェブサイト」と呼びました。

現実の物をウェブ上で輸送できる「ウェブサイト」にするには、 「マークアップ」という仕組みを使って整理することが必要です。 しかし、しばしば不正なマークアップ、所謂「不思議マークアップ」によって、 一見「ウェブサイト」でありながら、他の「ウェブサイト」を破壊したり、 ウェブを飛び出して現実世界に被害を引き起こす危険な物体が発生することが起きました。 こういった「ウェブサイトによく似た何か」を、人々は「ほーむぺーじ」と呼びました。

この「ほーむぺーじ」による被害に目をつけた各国軍部は、 「他国への脅威に対抗する」という名目のもと、「ほーむぺーじ」の研究及び開発を始め、 その数年後には各国に実戦配備されるに至りました。 「ほーむぺーじ」の脅威がウェブを覆いはじめました。

しかし真の恐怖を齎したのはいかなる大国でもなく、「タグ軍団」と呼ばれる戦闘集団でした。 破壊そのものを目的とする彼らは、各国の「ほーむぺーじ」技術を収集し、 最終兵器「フォントいじり」を完成させたのです。

「ほーむぺーじ」を自動で生成、 ウェブと世界を無差別に攻撃することのできる「フォントいじり」は、 上空のウェブを次々と破壊、地上に墜落させました。 その起動から1週間で各国の軍隊は全滅、総人口の8割が犠牲となりました。

誰もが滅亡を確信したとき、ウェブを失い、暗雲の支配する空を割るように一人の少女が現れました。 彼女は虹色に輝く羽根を広げて空を駆け、「ほーむぺーじ」達を次々と打ち倒し、 そして死闘の末「フォントいじり」を封印したのでした。

その後彼女は、二度とこの破壊が起こらないように自らの体を石に変え、封印としました。 かつてウェブのあった空の彼方から現れたその少女を、人々は「W3C子」と呼びました。

それから時は流れ、この戦争は「W3C子の伝説」として語り継がれるようになりました。 この伝説は、W3Cランドの人なら誰でも知っているものですが 過去に実際にあったことであると考えている人は多くはありません。


その他の登場人物

学校の人々

ISO子ちゃん
本名: セイン・アイゾ
バリッドちゃんの親友。好きな色は黄色と緑。
ISOファミリーの意向により、JISタウンに住んでいる。
ISO子ちゃんイメージ
ISO子ちゃんイメージ(プレスクール仕様)
ISO子ちゃんイメージ(夏服)
秋色のISO子ちゃん
ISO子ちゃんのパーティドレス
夏仕様ISO子ちゃん
秋仕様ISO子ちゃん
バリッドちゃんの服を着たISO子ちゃん
リントくん
本名: リント・ニッシー
バリッドちゃんのクラスメイト。
パイロくん
本名: パイロ・ウメダ
バリッドちゃんのクラスメイトで、リントくんの親友。 母の内職の手伝いのため、欠席の日が多い。
フーミ・サンポン
バリッドちゃんのクラスメイトで、クラス委員を務める。 背が高すぎるのを気にしているらしい。
グラウフ・アノー
バリッドちゃんのクラスメイト。
エロリー・ムーン
バリッドちゃんのクラスメイト。三段腹で、頭が禿げている。
ミクス・ケンガー
バリッドちゃんのクラスメイト。クラスで一番小柄。
ミクス・ケンガーイメージ
デニムとフリルのミクス・ケンガー
ヤーン・ウッズ
バリッドちゃんのクラスメイト。
カンザキ先生
本名: ショー・カンザキ
バリッドちゃんの通う学校の先生。
スミ先生
本名: ミスズ・スミ
カンザキ先生の同僚。
ダイン・タルサン先生
カンザキ先生の同僚。
アイネ・ブラーボ
保健の先生。
ミューフ・リー
校長先生。

プレスクールの人々

箇条書き太郎
本名: ケンタロウ・ノザキ
「ほーむぺーじ」が取り付いた箇条書きから産まれる。 わずかながら「マークアップ」の能力を持つ。
箇条書き太郎イメージ(1)
箇条書き太郎イメージ(2)
おまけ:覚え書き太郎
おまけ2: 箇条書き太夫
おまけ3: ニセ箇条書き太夫
私服の箇条書き太郎
メメリー
本名: メメリー・ミッカー
箇条書き太郎のクラスメイト。
メメリー・ミッカーイメージ(1)
冬服メメリー・ミッカー
タケック先生
本名: チヒロー・タケック
箇条書き太郎の通うプレスクールの先生。

フラットの住人

キネコさん
本名: キネコ・シー
バリッドちゃんが住むフラットの管理人。 得意な料理はしゃぶしゃぶ。
ソフィアさん
本名: ソフィア・ジェンダ
バリッドちゃんの目付け役。
Dr. トホ
本名: パッハー・トホ
バリッドちゃんと同じフラットの上の階に住んでいる。 「ほーむぺーじ」の出現による混乱に乗じて世界征服を実現したいと思っている、 自称「ホームページの専門家」。口癖は「ピクピク〜」。

タグ軍団

HTML+之助(HTMLプラのすけ)
私設軍隊「タグ軍団」を率い、 W3Cランド打倒と「ほーむぺーじ」の時代の復活を目論む。 最終兵器「フォントいじり」を所有している。
カズー
本名: カズー・ロビッシュ
タグ軍団の幹部。 バリッドちゃんとほぼ同等の「マークアップ」の能力を持つが、 タグ軍団に身を置いている。
カシー
本名: カシー・ロビッシュ
タグ軍団の幹部で、カズーの弟。 「マークアップ」の能力を持たないことをコンプレックスに持ち、 W3Cランドの王家を見返すため、タグ軍団の行動に積極的に関わる。
ナユー三太夫
+之助の部下。 口癖は「泣き寝入りしろ〜」。
「フォントいじり」
あらゆる物質を「ほーむぺーじ」に変えてしまう、究極の破壊兵器。 タグ軍団によって封印を解かれ、果てしない暴走を始める。

その他の人々

ミナヅキ警部
本名: バクラ・ミナヅキ
「ほーむぺーじ」が引き起こす怪事件を調査している。少々うっかり者。
ヘッダン・ボッヘン
自警団の連絡係長。
ホリゾンタ・ルルー
JISタウンに住む音楽家。
イェニセイ姫
森の番人。武器は手斧。
W3C子
かつて「ほーむぺーじ」、そして「フォントいじり」を封印したといわれる伝説の人物。 「ミチコ・ワタラセ」とも「ミツコ・ワタナベ」とも呼ばれる。
W3C子イメージ(1)
「ほーむぺーじ」
JISタウンを徘徊し、事件を起こす謎の物体。 「不思議マークアップ」が施されている。
バリッドちゃんのパパ
実はW3Cランドの国王。
ISOファミリー
ISO子ちゃんの一族の総称。 「ISO9000組」や「ISO14000組」をはじめとする大家族。
ナイアー・ウー
ISO子ちゃんの屋敷の執事。
スクリプ党
「ほーむぺーじ」との和解を目指して行動する。 結構場当たり的な行動が特徴。
チャイパー党首
本名: ヨイク・チャイパー
スクリプ党の党首。バリッドちゃんを危険視している。

劇場版の登場人物

ジシムラ・ビロフスキー大佐
JISタウン国防軍に所属。 「Z-チャネル」量産による国家統制を目論む。

主題歌

インストゥルメンタルにつき、歌詞はありません。

バリッドちゃんエンディングテーマ


エピソードガイド

テレビシリーズ化を予見して全52話。エピソード名及び番号はしばしば変更されます。

(Apr. 14, 2004追記)エピソード内容は暫定的なものです。本編と内容が大幅に違うことがあります。

#1. 正しいHTML
JISタウンへ留学の為やって来たバリッドちゃんは、 出迎えに来てくれたISO子ちゃんやリントくん達と共に自分の住むフラットへ向かう。 その途中、暴れ牛に襲われるアクシデントに遭うが、 「マークアップ」の力を使うことで危機を脱する。
#2. 改行100連発
初登校の日、バリッドはいきなり実力テストを受けることになる。 殆ど何も書かれていない問題用紙に困惑するバリッドだが、 実は教室に現れた謎の物体「ほーむぺーじ」が看板や紙から文字を吸い上げていたのだった。 生徒達はパニックに陥り、裏道へ逃げ込んだバリッドは「マークアップ」を試みるが、 Tidyベアの奇襲によって物体は逃亡してしまうのだった。
#3. H2は破壊の暗号
運動場で体操の授業を受けるバリッド達の前に、昨日現れた「ほーむぺーじ」が再び現れる。 自分が「ほーむぺーじ」を呼び寄せているのではないかと思ったバリッドは悩み込むが、 キネコの言葉に励まされ、 学校に居座り続ける「ほーむぺーじ」の「マークアップ」に挑む。
#4. 銀髪のHR
週明けの朝礼で、IANAポリスの舞踊家、 ホリゾンタ・ルルーが学校で特別公演を行うことが発表される。 1年前にルルーに師事したことのあるバリッドは動揺するが、 セイン達との帰宅途中、そのルルーらしき男と鉢合わせしてしまう。 男の理不尽な行動に翻弄されるバリッド達だが、 男の正体は、マネキンに取りつき、ルルー本人と入れ替わった「ほーむぺーじ」だった。
#5. 姿無きBODY要素
バリッドと同じフラットに住むパッハー・トホは、 自警団から最近の異常現象の話を聞く。 異常現象と「W3Cの伝説」で語られる「ほーむぺーじ」との共通点に気付いたトホは、 その捕獲の為の資材として、画材店で紙を購入する。 規格外品ということで安く購入した紙は、実は「ほーむぺーじ」そのもので、 トホの部屋を乗っ取ってしまう。
#6. セパレータPを撃て
クラスメイトは怪我から回復し、学校での授業が再開される。 ちょっとした行き違いで喧嘩を引き起こしたバリッドちゃんとISO子ちゃんに、 カンザキ先生は中庭の掃除を命ずる。 息の合わない二人の掃除は夕方になっても終わる様子が無かったが、 実は中庭に潜んでいた「ほーむぺーじ」が邪魔をしていたのだった。 やがて「ほーむぺーじ」はゴミや掃除用具を取りこんで実体化、二人に襲いかかる。 ISO子ちゃんを助けるため、バリッドちゃんは彼女の目の前で「マークアップ」を行う。
#7. 箇条書き太郎を救え
セイン、ミクス、フーミと共に河原のピクニックに出かけたバリッドは、 川上から人の形をした物体が流れてくるのを発見する。 古代史の知識を生かして解読を行うバリッドは、 より詳しい調査を通りすがりのトホに依頼する。 しかしDr.トホのとある行動をきっかけに物体は「ほーむぺーじ」に変質、 川を氾濫させ、セイン達を水流に飲み込んでしまう。
#8. BLOCKQUOTEは誰の為に
「マークアップ」された物体は、一人の少年の姿に変わる。 「箇条書き太郎」と命名された少年をDr.トホは研究資料として連れ去ろうとするが、 少年がDr.トホを恐れているのを察知したISO子ちゃんは、少年を屋敷へ連れ帰る。 一方バリッドちゃんは、成り行きでDr.トホとデートすることになってしまうが、 早く研究に戻りたいDr.トホはバリッドちゃんにも冷たく当たる。 そんな折、路上に停めていた自動車が突然横転をはじめる。 BLOCKQUOTE要素を「インデント」の為に使っている「ほーむぺーじ」が原因であるとバリッドちゃんは見抜くが、 それを単なる事故と考え、全く取り合わないDr.トホは「ほーむぺーじ」に吹き飛ばされ、気絶する。 その合間にバリッドちゃんは「ほーむぺーじ」を追い、「マークアップ」を成功させる。
#9. 激闘STRONG対EM
ISO子ちゃんの働きかけにより、箇条書き太郎はプレスクールへの編入が許される。 その頃学校では運動能力テストが行われていたが、突然リントくんとパイロくんとが殴り合いを始めてしまう。 カンザキ先生は必死に二人を引きとめるが、 今度はそのカンザキ先生がクラスメイトに殴りかかってくる。 二ツの「ほーむぺーじ」がクラスメイトの体を使って、 生存競争を引き起こしていたことにバリッドちゃんが気付いた時には、 クラス全体を巻きこむ殴り合いが始まっていた。 バリッドちゃんはひとまず自分の手足に「ほーむぺーじ」達を取りこみ、 自分自身も負傷させながらも「マークアップ」を成功させる。
#10. アンカーの迷宮
二ツの「ほーむぺーじ」の「マークアップ」で負傷、気絶したバリッドちゃんを、 リントくんは医務室まで運んでゆく。 ベッドの中で目を覚ましたバリッドちゃんはリントくんに礼を言うが、 そのリントくんは医務室の中をひっきりなしに出入りし、バリッドちゃんを困惑させる。 不適切なアンカーが付けられた「ほーむぺーじ」が、医務室を迷宮状態にしてしまっていたのだが、 怪我で頭の回らないバリッドちゃんは「マークアップ」が出来ず、ピンチに陥る。 そのとき鏡の向こう側から箇条書き太郎が部屋に現れて「マークアップ」の力を発揮、二人を救う。
#11. DIVの悲しみ
怪我から回復したバリッドちゃんをISO子ちゃんは屋敷へ招き、箇条書き太郎を含めた3人で夕食をとる。 その晩バリッドちゃんは屋敷で泊まることになったが、 箇条書き太郎が「マークアップ」の能力を持っていた意味を考え、殆ど眠れずに過ごす。 翌朝、箇条書き太郎の枕元に見知らぬ小動物が現れる。 その小動物は自らをバリッドちゃんのお供であると主張し、 彼女のいる部屋に案内する様、箇条書き太郎に仕向ける。 睡眠不足で頭の回らないバリッドちゃんを見た瞬間、小動物は正体を現し、 空のDIV要素を持つ「ほーむぺーじ」の姿になる。 バリッドちゃんを食べようとする「ほーむぺーじ」だが、 たまたま起こしに来たISO子ちゃんによってバリッドちゃんは目を覚まし、 「マークアップ」を成功させる。
#12. ADDRESSの呪い
何も連絡をせずに外泊して帰ってきたバリッドちゃんを管理人のキネコさんは叱り、 罰として洗濯の手伝いをさせる。 一方箇条書き太郎は、「ほーむぺーじ」に利用されてしまったショックで塞ぎこみ、 自室に引きこもってしまっていた。 その頃JISタウンでは手紙の誤配が相次いでいた。 手紙に書かれた住所を「ほーむぺーじ」が改竄していたのだが、 バリッドちゃんも箇条書き太郎も外へ出てこないため、被害は次々と広がり、 フラットや屋敷にも大量の手紙が誤配される。 自らのなすべきことに気付いたバリッドちゃんと箇条書き太郎は、 二人の力を合わせて「マークアップ」を行う。
#13. 忘れられたArena
カンザキ先生とその生徒達は、社会見学のため、郊外の農場へに行く。 バリッドちゃんも農作業の手伝いに挑戦し、大地の持つエネルギーを実感する。 一方別の場所で農作業を手伝っていたリントくんは、地面から巨大な未知の物体を掘り当てる。 また「ほーむぺーじ」が現れたと思い、クラスメイト達はパニックに陥るが、 バリッドちゃんはそれがウェブ時代の遺跡であることを突きとめる。
#14. その名はCSS
バリッドちゃんの呼びかけにより、遺跡の本格的な発掘作業が始まる。 そこに新たな「ほーむぺーじ」が現れ、バリッドちゃんは「マークアップ」を試みるが、 その「マークアップ」に耐性を持つ「ほーむぺーじ」の前にバリッドちゃんは自信を失う。
#15. 超兵器XML
失意のままフラットに帰ってきたバリッドちゃんを、 新たにフラットに越してきたソフィアさんが迎える。 その晩、遺跡に潜んでいたX字型の物体がバリッドちゃんの部屋に飛びこんでくる。 翌日、バリッドちゃんは遺跡の側で行ったことについて警察の取り調べを受けるが、 そこに再び「マークアップ」耐性を持つ「ほーむぺーじ」が現れる。 一方、ソフィアさんはバリッドちゃんの部屋に潜入、中を調べるが、 その時部屋の中にあったX字型の物体が窓から飛び出して行くのを目撃する。
#16. 月からフォームへ
X字型の物体はバリッドちゃんの手に収まり、「XMLパーサ」に変形する。 何かを閃いたバリッドちゃんは、それを持ったまま「ほーむぺーじ」に飛びこみ、 「マークアップ」を成功させる。 その晩ソフィアさんはバリッドちゃんに正体を明かし、 「ほーむぺーじ」の蔓延るJISタウンから脱出するよう彼女を説得するが、 その時空が無数の月で覆われる。 引き止めようとするソフィアさんに対し、 バリッドちゃんはJISタウンとそこで出会った友達への思いを語る。
#17. Tidyベアの冒険
ソフィアさんの正体を知ったTidyベアは、 自分が更迭されるのではないかと思い、塞ぎこんでしまう。 一方バリッドちゃんはフラットの共用バスルームで遅い入浴をしていたが、 そのバスルームの扉が壊れ、出られなくなってしまう。 自らの責務を感じたTidyベアは、独りでバリッドちゃんの救出に向かう。 体の小ささを活かしてTidyベアは排気ダクトを通り、 バリッドちゃんとバスルームで落ち合う。 しかしダクトは人が通るにはあまりにも狭すぎて、Tidyベアの苦労は無駄に終わる。 更にソフィアさんが外からドアを開けて二人を救出したことで、Tidyベアは更に落ち込む。 ソフィアさんはTidyベアに真の任務--バリッドちゃんの心の支えになること--を告げ、 彼を励ますのだった。
#18. 消えたカンザキ先生
バリッドちゃんが登校すると、教室にはミナヅキ警部が待ち構えていた。 ミナヅキ警部はカンザキ先生の失踪の参考人としてバリッドちゃんとISO子ちゃんを連行する。 その頃カンザキ先生は、メメリー・ミッカーの父が経営する会社の社屋に閉じ込められていた。 その会社は経営不振に陥っており、 打開策として役員達自らバリッドちゃんに変装してカンザキ先生を誘拐、 学校から身代金を手に入れようとしたのだった。 しかしカンザキ先生の説得で役員達は身代金を諦め、 足をくじいて行き倒れたところを保護したという形で解決しようとする。 その時彼らの社屋に「ほーむぺーじ」が取り付いてしまい、社屋から出られなくなってしまう。
#19. Dr.トホの珍発明
バリッドちゃん達は、カンザキ先生のいる社屋へ辿り着くが、 「ほーむぺーじ」の影響でなかなか近づけない。 その時Dr.トホが現れ、 「ほーむぺーじ」を自在に操ることが出来るという発明品を片手に社屋を破壊、 カンザキ先生と役員達を見つけ出す。 しかし機械の暴走によりDr.トホは操られてしまい、 バリッドちゃんは「ほーむぺーじ」とDr.トホとを同時に相手にしなければならなくなる。 大破した社屋の残骸を利用して、バリッドちゃんは「マークアップ」と人々の救助に成功するが、 資産の多くを失った会社は、再建のためJISタウンを去ることが決定的になる。 そこにISO子ちゃんがファミリーからの契約書を持って駆けつける。 この取引の成立により会社は息を吹き返し、メメリーもJISタウンに留まれるようになる。
#20. ISO子ちゃんの戦い
バリッドちゃんは学校から帰る途中、覆面を被った集団に取り囲まれ、とある小屋に導かれる。 そこはバリッドちゃんの誕生パーティの為に作られた特別会場で、 覆面の集団の正体は、発案者のリントくんをはじめとするクラスメイト達だった。 自慢の手料理でバリッドちゃんをもてなそうとするリントくんだが、そこに「ほーむぺーじ」が現れる。 リントくんは先導を切ってクラスメイト達を避難させ、「ほーむぺーじ」を小屋に閉じ込めるが、 間違えてISO子ちゃんも閉じ込めてしまう。 更にコンロのガス洩れで小屋は爆発。 しかし戻ってみると、「ほーむぺーじ」の姿は無く、ISO子ちゃんは無傷だった。
#21. ミナヅキ警部のピュア推理
ISO子ちゃんは病院で検査を受けるが、何も問題は見つからず、クラスメイト達はひとまず安心する。 しかし「ほーむぺーじ」の行方は依然分からなかった。 その晩バリッドちゃんがフラットに戻ると、何故か警察が非常線を張っていた。 バリッドちゃんの部屋に空き巣が入ったと説明するミナヅキ警部は、 犯人がフラットの住人の中にいると推理する。 結局荒らされた部屋は実はDr.トホのものであり、 自分で部屋の中を捜しているうちに眠ってしまったという結論に達する。 そこでのやりとりでバリッドちゃんは、 ISO子ちゃんが「マークアップ」の能力を発揮したのではないかと推測する。
#22. Wilburの亡霊
バリッドちゃんは爆破された小屋を再び訪れ、瓦礫の山の中から「ウェブサイト」を発見。 その時パイロくんの父を名乗る一人の男が現れ、バリッドちゃんに石を投げつけてくる。 「ほーむぺーじ」のことを知らない彼は、最近の事件を悪霊のせいと信じ、 バリッドちゃんをその悪霊達の扇動者と考えていたのだった。 バリッドちゃんは必死で説得するが、その時「ほーむぺーじ」が現れる。 男を襲う「ほーむぺーじ」をバリッドちゃんは救い、それを見た男は誤解を詫びて立ち去る。 翌日バリッドちゃんはパイロくんに事を話すが、 パイロくんは父が既に故人となっていることを語り、バリッドちゃんを気絶させる。
#23. RUBY慕情
リントくんは休暇を取り、祖母のいるRUBY村へ帰省する。 村では魚を釣ったり、農作業の手伝いをしたり、 また姪と「デート」をしたりと充実した生活をするが、 リントくんの荷物に潜んでいた「ほーむぺーじ」が実家を取りこんで実体化。 バリッドちゃんは突然発揮した瞬間移動能力でRUBY村へ辿り着き、リントくん達を助ける。
#24. SPAN兄弟急襲
RUBY村に現れたバリッドちゃんを見て、リントくんは驚く。 その場を何とかごまかしたバリッドちゃんは、リントくんと共にJISタウンへ帰るバスに乗る。 殆ど乗客のいないバスの中には、先に双子の兄弟が乗っていた。 SPAN兄弟を名乗る二人は、リントくんとすぐに打ち解けるが、 その様子にバリッドちゃんは不吉な予感を感じる。 やがてバスは発車するが、その直後「ほーむぺーじ」が現れ、進路を妨害する。 バリッドちゃんは林の中に「ほーむぺーじ」を誘導して「マークアップ」に成功するが、 体力を消耗してしまい、車内に戻った直後眠り込んでしまう。
#25. リントくん爆裂
バリッドちゃんが車内で目を覚ますと、そこにはリントくんや運転手の姿は無く、 SPAN兄弟がバスの運転を行っていた。 SPAN兄弟の正体は、RUBY村に永らく封印されていた「ほーむぺーじ」で、 リントくんが持ちこんだ「ほーむぺーじ」によって覚醒し、 村人たちやリントくん、運転手を取りこんで力を付けて行ったのだった。 バリッドちゃんの「マークアップ」により、取り込まれた人々を解放することに成功するが、 SPAN兄弟のうち一人は、リントくんを抱きかかえたまま自爆してしまう。
#26. 100点を超えて
SPAN兄弟のもう一人は、JISタウンへの潜入に成功。 市民を次々と取り込んでゆく。 辛うじてISO子ちゃんと箇条書き太郎を助けたバリッドちゃんは、 3人で協力してSPAN兄弟のもう一人の「マークアップ」を試みる。
#27. 謎のスクリプ党
バリッドちゃん達はリントくんの捜索を始めるが、消息の手がかりを掴むことは出来なかった。 仕方なく市街地に戻ると、そこには頭巾を被った人々が集まっていた。 人間と「ほーむぺーじ」との相互理解と共存を求める集団、 「スクリプ党」の決起集会が行われていたのだった。 「スクリプ党」は、「ほーむぺーじ」の危険性を語るバリッドちゃんに決闘を挑んでくるが、 実戦経験の無い「スクリプ党」は、バリッドちゃんとISO子ちゃんとの連携に翻弄される。 結局入党を勧めるパンフレットだけを2人に渡し、党員達は懇親会へと帰って行く。
#28. 過去から来たUnicode
プレスクールの教室の中に、一人の幼児が飛び込んでくる。 タケック先生や他の児童たちが不審人物と怪しむ中、 箇条書き太郎は、幼児とすぐに仲良くなる。 そこに「ほーむぺーじ」が現れ、周りの時間を止めてしまう。 時間の止まったプレスクールの中で、箇条書き太郎と幼児は「ほーむぺーじ」に翻弄されるが、 一瞬の隙をついた箇条書き太郎が「マークアップ」を成功させる。 これにより時間が戻り、幼児も姿を消しはじめるが、 その様子を見たバリッドちゃんは、それが幼少時のリントくんではないかと予測する。
#29. SVGの魔法
プレスクールでの出来事を見たバリッドちゃんは、 リントくんが別の時空に飛ばされた可能性を思いつく。 その手がかりを求めてバリッドちゃん達は、 郊外の森まで調査に行くが、コンパスを落とし、道に迷ってしまう。 そこに、森の守護者を名乗る「イェニセイ姫」が現れ、バリッドちゃんを攻撃しようとする。
#30. 記憶の中のSMIL
長い間独りで森を守っていたイェニセイ姫は、「ほーむぺーじ」のことを知らなかった。 バリッドちゃんの説得により、イェニセイ姫は武器を収めるが、 その武器に「ほーむぺーじ」が取り付いてしまい、森を破壊しはじめる。 イェニセイ姫は自らを犠牲にして、バリッドちゃんの「マークアップ」を助ける。
#31. お手柄Dr. トホ
屋敷の中庭で農作物の改良について研究をしていたISO子ちゃんが急に倒れる。 彼女の介抱と、屋敷の手入れのため、臨時の家政婦の募集が行われるが、 「ほーむぺーじ」の出現の原因がISO子ちゃんにあると考えたDr.トホは、 家政婦に変装して屋敷を訪れる。 一方、屋敷の中でDr.トホの気配を感じ、捕まるのではないかという不安に駆られた箇条書き太郎は、 メイド服に着替えてDr.トホの目を逸らそうとするが、 Dr.トホと一緒に中庭の掃除をやることになってしまう。 そのDr.トホは、箇条書き太郎の変装に気を止めず、ISO子ちゃんに取り付くことばかり考えていたが、 彼の着ていた着物に「ほーむぺーじ」が取り付き、作物を荒らし始める。 箇条書き太郎と、遅れてやって来たバリッドちゃんの共同戦線で「ほーむぺーじ」は「マークアップ」され、 被害は最小限に抑えられるが、 ISO子ちゃんは、Dr.トホが二人を助けたものと思い、厚いもてなしをするのだった。
#32. フレームを粉砕せよ
パイロくんの住む小屋が、何者かによって破壊される。 バリッドちゃん達は、小屋の建て直しを手伝うが、そこに大量の「ほーむぺーじ」が現れる。 「マークアップ」しても次々と復活する「ほーむぺーじ」に、バリッドちゃんは苦戦する。 しかし、パイロくんが捨て身の行動に出たことで、 バリッドちゃんは、別の「ほーむぺーじ」が幻影を発生していることに気付く。
#33. 涙のDTD
プレスクールでの三者面談の日、 タケック先生の前に、箇条書き太郎の母を名乗る女性が現れる。 タケック先生は疑うが、箇条書き太郎は、女性の顔に見覚えがあると言う。 そこに、武器を持った男達が現れ、女性を「ほーむぺーじ」に変えてしまう。 箇条書き太郎は、自分の母親かも知れない「ほーむぺーじ」への「マークアップ」をためらい、 大怪我をしてしまう。 しかし、「ほーむぺーじ」も箇条書き太郎に止めを刺すことができない。 プレスクールでの異変に気づいたバリッドちゃんのお陰で、「ほーむぺーじ」は「マークアップ」されるが、 先の男達は、女性を狙撃して逃亡。 女性は「タグ軍団」という集団に対する警告を言い残して砂に変わってしまう。
#34. ACRONYM包囲網
大怪我をした箇条書き太郎は病院で手術を受けるが、 医師の想像を超える深刻な負傷のため、手術は難航する。 一方ミナヅキ警部は、女性を狙撃した男達を捕らえるため、JISタウンに包囲網を敷く。 バリッドちゃん達の協力により、ミナヅキ警部は男達を港の倉庫に追いつめることに成功する。 しかし男達は合体して「ほーむぺーじ」に変身、 バリッドちゃんから「マークアップ」の能力を奪って逃亡してしまう。
#35. 死を呼ぶレガシーモジュール
「ほーむぺーじ」は、 バリッドちゃんから奪った「マークアップ」の力を巨大爆弾「レガシーモジュール」に変換、 JISタウン全体を爆破しようとする。 一方、危篤状態に陥った箇条書き太郎の前に、彼の母が現れ、ウェブ時代の思い出を語りかけてくる。 母は自分に残されたわずかな命を箇条書き太郎に託し、彼を救う。 ISO子ちゃん、ソフィアさん、そして復活した箇条書き太郎の協力を受けて、 バリッドちゃんは「レガシーモジュール」を取り返し、「ほーむぺーじ」を「マークアップ」する。 しかし元の姿に戻った男達を捕まえることはできず、取り逃してしまう。
#36. 恐怖の巨大テーブル
ミナヅキ警部は、「タグ軍団」の正体が「スクリプ党」であると推理し、その本部に潜入する。 そこでは、「スクリプ党」の党員が「ほーむぺーじ」の怒りを鎮めるという儀式を行っていた。 ミナヅキ警部はそれとなく党員に「タグ軍団」についての聞き込みを行うが、 得られた情報は、「スクリプ党」と「タグ軍団」との関連性を否定するものばかりだった。 やがて空に暗雲が立ちこめ、党員は「ほーむぺーじ」との対話の機会を得られたと喜ぶが、 空から現れたのは巨大なテーブルだった。
#37. 復活のリントくん
バリッドちゃんは巨大テーブルを辛うじて退けるが、決定的な撃退方法が思いつかず、苦悩する。 その頃、JISタウンの大通りを一人の托鉢僧が通りかかる。 バリッドちゃんは、その托鉢僧がリントくんではないかと思い、接触するが、 彼はバリッドちゃんにも、リントくんの家族にも、初対面の時のように丁寧に接する。 やがて托鉢僧は再び旅に出ようとするが、そこに再び巨大テーブルが現れる。
#38. 必殺のDOM作戦
巨大テーブルを見た托鉢僧は、その弱点が頭であることを見抜く。 しかしその頭部では、以前箇条書き太郎の母を襲った男達が守りを固めていた。 ISO子ちゃんの発案と指揮で、巨大テーブルにワイヤーを取り付け、タグボートで引き倒す作戦が実行される。 これが功を奏して巨大テーブルは転倒、バリッドちゃんに「マークアップ」される。 頭部を守っていた男達もミナヅキ警部らに取り押さえられ、警察に連行される。 その様子を見た托鉢僧は、何か引っかかるものを感じながら、再びあての無い旅へと向かうのだった。
#39. ISO子ちゃんの危機
JISタウンの港に、一機の自家用機が降りてくる。 JISタウンでの混乱を聞きつけたISOファミリーが、ISO子ちゃんの送還に来たのだった。 その頃バリッドちゃん達は、複数の「ほーむぺーじ」を連れた男を発見し、それを追いかける。 しかし男を裏路地に追いつめたところで、ISO子ちゃんはファミリーに連れ去られてしまい、 連携の取れなくなったバリッドちゃんは、男を取り逃してしまう。 一方警察では、取り調べを受けていた男達が突然苦しみだし、砂となってしまった。
#40. Transitionalの予言
バリッドちゃんは、調査団の招待を受け、以前リントくんが発見した遺跡を訪れる。 そこでは発掘作業が一段落し、一般公開のための設備の設置作業が行われていた。 しかしバリッドちゃんはISO子ちゃんやリントくんの行方が気になって、遺跡に気が回らない。 その頃、調査団の一員として参加していたソフィアさんは、 遺跡の奥深くにて古文書と思われる石板を発見していた。 そこに先日の男達の仲間が現れ、ソフィアさんと石板とを捕らえて逃亡する。
#41. 魔王+之助
男達に捕らえられたソフィアさんは地下牢に閉じこめられるが、 看守達の立ち話から、ここが「タグ軍団」の前線基地の一ツであることを知る。 ソフィアさんは看守達を打ち倒して地下牢を脱出、変装してとある倉庫に潜入する。 そこでは大量の「ほーむぺーじ」が兵器として配備され、 出撃の準備がなされていた。
#42. BLINKとMARQUEEと
「タグ軍団」が「ほーむぺーじ」を利用して破壊活動を行おうとしていることを知ったソフィアさんは、 このことをバリッドちゃん達に知らせようと脱出を図る。 しかしそこに「タグ軍団」の総帥、「HTML+之介」が現れ、「ほーむぺーじ」の出撃を宣言する。 ソフィアさんは倉庫のハッチを破壊して「ほーむぺーじ」の出撃を遅らせ、 混乱の隙に基地を脱出する。 そしてソフィアさんの捜索に来たバリッドちゃんと再会する。
#43. フォントいじり始動
倉庫の修復に手間取った「タグ軍団」は、予定の3分の1程度の「ほーむぺーじ」しか出撃させることが出来なかった。 それでも「タグ軍団」の兵士を取り込み、 能力を強化した「ほーむぺーじ」は、バリッドちゃん達を効果的に追いつめてゆく。 融合している人を殺すことなく、「ほーむぺーじ」を「マークアップ」する方法を模索するバリッドちゃんだが、 その時、強烈な光線が「ほーむぺーじ」を捕らえ、光に変えて基地まで引き連れてゆく。 「タグ軍団」が発掘した伝説の最終兵器「フォントいじり」が、 「ほーむぺーじ」達をスターターにして、復活をしようとしていたのだった。
#44. Strictの決断
HTML+之介は、起動した「フォントいじり」に乗り込み、 慣らし運転と称してバリッドちゃん達の抹殺を試みる。 そこに箇条書き太郎が現れ、HTML+之介を説得する。 「タグ軍団」が自分と同じ古代人であると考えた箇条書き太郎は、 彼らに取り入り、その真意を知ろうとしたのだった。 箇条書き太郎に興味を持ったHTML+之介は、彼を連れて、基地へと帰って行く。
#45. 驚愕のHP世紀
基地に招かれた箇条書き太郎は、研究室の一ツに案内される。 そこでは、「タグ軍団」に所属する研究者達が、 遺跡から発見された石板の解析を行っていた。 しかし箇条書き太郎は、研究者の中に、毛色の違う者がいるのを発見する。 カズーと名乗る彼らは、もとW3Cランドの従者で、 HTML+之介の考えに半分ほど共鳴するものを感じ、「タグ軍団」に居着いているのだった。 やがて石板の解析が完了するが、 そこには「ほーむぺーじ」を従えた「フォントいじり」が世界の頂点に君臨する、 「新たな可能性」が描かれていたのだった。
#46. 放たれたSGML宣言
HTML+之介の目的は、「フォントいじり」を利用して 「ほーむぺーじ」の時代を再び作り上げることであった。 箇条書き太郎の説得を受け、カズーは「タグ軍団」を抜けることを決意する。 しかし、カズーの双子の弟で、HTML+之介に心酔するカシーがそのことを聞きつけてしまう。 カシーは外見がカズーと瓜二つであることを利用して箇条書き太郎を誘い出し、 罠に追い込む。 一方バリッドちゃんは、「タグ軍団」が出撃させた「ほーむぺーじ」に苦戦するが、 その中で、かつて「ほーむぺーじ」を封印した勇者、W3C子の幻影を見る。
#47. 伝説のW3C子
幻影の正体は、石板の解読によって活性化したW3C子の精神だった。 その力を授かったバリッドちゃんは、圧倒的な力で「ほーむぺーじ」達を一掃する。 その頃カシーは、カズーと箇条書き太郎を裏切り者として処刑しようとしていた。 そこにISOファミリーの私設軍隊、IANAが現れ、二人を救う。 IANAは物量に任せた攻撃により、有利に戦いを進めるが、 HTML+之介が「フォントいじり」と共に現れたことで、形勢は逆転。撤退を余儀なくされる。
#48. タグ軍団襲撃
「タグ軍団」は、石板の解読結果を利用して効果的にJISタウンを攻撃。 市民達は疎開を余儀なくされる。 しかし「ほーむぺーじ」を自在に操る能力に目がくらんだDr.トホは、「タグ軍団」の一員となり、 彼らの技術を盗もうとする。 一方「フォントいじり」によって兵力を大幅に減らしたIANAは、 指揮官の不足に悩まされていた。バリッドちゃんは、 「マークアップ」の能力を持つISO子ちゃんをJISタウンへ呼び戻すことを提案する。
#49. W3Cランド水没
ISO子ちゃんは、身柄の安全の確保を理由に、 IANA残留部隊の厳重な警備が敷かれた地下シェルターでの生活を続けさせられていた。 一方、JISタウンのIANAはスクリプ党を新たに戦力に加え、反撃に転じるが、 付け焼き刃の裏技しか持たないスクリプ党は単なる足手まといにしかならず、壊滅してしまう。 更に、「フォントいじり」が生み出した「ほーむぺーじ」は世界中に拡散し、各都市を破壊。 そのうちの一ツはW3Cランドを津波の中へと沈めてしまう。
#50. ISO子ちゃん帰還
W3Cランド壊滅のニュースを聞き、バリッドちゃんはショックで寝こんでしまう。 うなされるバリッドちゃんを介抱するカズーは、 彼女の正体がW3Cランドの王女であることを知り、非礼をわびる。 一方ISO子ちゃんのいる地下シェルターでは、以前JISタウンに現れた托鉢僧が現れ、 兵士達と一悶着を起こしていた。 騒ぎを聞きつけたISO子ちゃんは、兵士達を止め、托鉢僧を自室に案内する。 その托鉢僧がリントくんと気付いたISO子ちゃんは、何故ここへ来ることが出来たのかを尋ねる。 しかしリントくんがそのことについて話そうとしたとき、 地下シェルターにも「ほーむぺーじ」が現れ、次々と兵士達を食い潰してしまう。 地下シェルターの中を逃げ回った末、袋小路に迷い込んだ二人は、 「ほーむぺーじ」に食べられそうになったところで、JISタウンへと瞬間移動する。
#51. 決死のマークアップ
リントくんは、巨大テーブルを見てしばらく後に、自分の過去の記憶を取り戻していたこと、 しかしJISタウンへの道までは思い出せず、そのまま托鉢僧を続けていたことを語る。 バリッドちゃんは、JISタウンに戻ってきた二人の姿を見て、元気を取り戻す。 また、ISO子ちゃんは残り少なくなったIANAを再編成し、「タグ軍団」撃破のための指揮を執る。 一方「フォントいじり」に乗り込んだ+之助は暴走し、 側近のナユー三太夫やカシーをはじめ、自軍の兵力を次々と食い潰してゆく。 そして蜘蛛の巣状態の物体、「ウェブ」が空を覆い始める。
#52. いつまでもバリッド
HTML+之介は「ウェブ落とし」によって、地上の全てを破壊しようと目論んでいた。 ISO子ちゃんが指揮を執るIANAの援護を受け、 バリッドちゃんは「フォントいじり」に接近する。 バリッドちゃんの説得を無視して破壊活動を続けるHTML+之介だが、 更に力を付けた「フォントいじり」は操縦者であるHTML+之介を取り込み、暴走してしまう。 W3C子の力を得たバリッドちゃんの捨て身の「マークアップ」によって、 「フォントいじり」は遂に封印されるが、それと同時に「ウェブ」は崩壊、地上に向けて落下を始める。 「ウェブ」の墜落を独りではとても止められず、バリッドちゃんは諦めかけるが、 地上の全ての人々が「マークアップ」の力を発揮したことで、 「ウェブ」は押し返され、空の彼方へと帰ってゆく。

劇場版バリッドちゃん: Project Zch

ジシムラ大佐は対ほーむぺーじ兵器「Z-チャネル」を量産して、 JISタウンを徹底した管理社会にすることを目論む。

外伝: 小説など

本編のエピソードの内容を想像しながら描いた小説を。


バナー集

バリッドちゃんバナー

Tidyベアバナー

ISO子ちゃんバナー

箇条書き太郎バナー

その他


肖像 のあたん & あやのたん
犬神本舗堂提供 (PC Tipsタイアップ企画)。
Project W3C子
Piroさん提供。
スルットちゃんのお部屋
スルットKANSAI公式サイトより。
リベット・リベラ
ネイル・ネラ・ネロウズ
プロギアの嵐(ケイブ/カプコン)より。

おまけ

「バリッドです」
つきねこさん提供。
バリッドちゃんFoaF
詳しくはFoaF関連サイトを。

エピローグ

フォントいじりは封印され、「ウェブ落とし」の脅威も去り、世界は再び落ち着きを取り戻しました。 しかし、W3Cランドの人々の消息は未だ分からず、バリッドちゃんの心は晴れませんでした。

1週間後、JISタウン沖に数隻の船が現れました。それはW3Cランドの人々を乗せた船でした。 津波に飲まれたW3Cランドでしたが、瞬間移動により国民全員が無事脱出できたのです。 バリッドちゃんは、W3Cランド再興のため、船で帰国することになりました。

ISO子ちゃんは農作物の改良が評価され、JISタウンでの生活が許されました。 箇条書き太郎もISO子ちゃんの助手として農作物の研究を始めました。

リントくんはビール作りの修行を始めました。 それと同時にバリッドちゃんとの文通も始めました。

バリッドちゃんの帰国で空室が出来たフラットには、 パイロくん母子が住むようになりました。 母は、リントくんの父にスカウトされてビアホールの店長になり、 パイロくんの出席率は大幅に向上しました。

3ヶ月後、W3Cランドではバリッドちゃんが復興作業の指揮をしていました。 そこで作業する人々の中には、再起を夢見るDr.トホの姿もありました。

つづく


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この文書について

H-man AND NOW
作:Nishino Tatami (ainosato@vc-net.ne.jp)